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【前編】裏側公開!日本最大級インバウンドカンファレンス GLOBALIZED <企画〜集客 5,000人超えまで>

WOVN マーケティングチームの佐藤です。
2月16日(木)東京タワーにて 「GLOBALIZED インバウンド2.0」を開催しました。豪華な登壇者陣と、東京タワーという象徴的な会場、そしてオンオフのハイブリッドという運営側からすると難易度の高いイベントとなったわけですが、無事に終演を迎え「良いイベントだった!」と各方面からお声を頂戴することができました。

今回は、その裏側の前編として、企画〜開催前日までをご紹介しようと思います。
▼後編では開催当日の様子をご紹介しています

インバウンドの象徴でもある東京タワーでイベントをやろう。
東京タワーの高さに因んで、オフライン3,000人、会場300人、展望デッキでの懇親会に30人、合計3,330人集めよう。

そんな話が具体的に持ち上がったのが 2022年9月終わり。
2023年2月16日の開催まで残り4ヶ月半でした。

▼本イベントのポイント
・オンオフハイブリッド開催
・ビジネスイベントとしては珍しい会場(東京タワー麓のスターライズタワー)
・短期間準備(4ヶ月半)
・全社巻き込み型(社員約120名)
・多方面からの登壇者総勢27名(社外登壇者25名)

メインのプロジェクトメンバーはこちらの3人です。PM を北野が推進、運営チームとして佐藤と工藤が加わり、イベント大成功に向けて始動しました。


GLOBALIZED とは?

GLOBALIZED とは「急速にグローバル化する日本に求められる、新しいビジネスとテクノロジーを体感できるカンファレンス」を大テーマに、WOVN が主催するイベントです。

実は「GLOBALIZED」自体は今回が5回目の開催。
2019年ミッドタウンにて「多言語化で拓くビジネス」をテーマに1,000人にご参加いただいたのを皮切りに、2020年は「テクノロジーで解決する、日本が直面する4つの『限界』」をテーマにオンラインで7つのセッションをお届けしました。

年一で開催してきた GLOBALIZED ですが、2021年は一旦お休みし、2022年からはテーマを変えて開催頻度をあげていく試みがスタート。前期に2回開催しました。

●2022年5月 広報担当者向け 「混沌とした時代を生き抜く企業の情報発信とは」
●2022年8月 グローバル製造業向け 「激変する世界への対応力」

そして今期ラストとなる「GLOBALIZED インバウンド 2.0」は、2023年2月に開催が決定したのです。

(今回のキービジュアル)

テーマをどうするか?

2022年8月30日に製造業向けの GLOBALIZED が無事に終了し、次回の企画を具体化しなければなりません。

WOVN は「世界中の人が、すべてのデータに、母国語でアクセスできるようにする」をミッションに掲げ、Web サイトやアプリを多言語化するソリューションを展開しています。

そのため、一口に「多言語対応」と言っても、お客様の業界も対象サイトも多種多様です。カウンターパートの部署も異なります。海外ユーザー向けのブランドサイトもあれば、外国人従業員向けの社内イントラネットもあるのです。(これが WOVN マーケティングの難しくもあり面白いところです)

そんな中、世の中的にも動きがありました。
世界的にコロナも次のステップに移行し、人々の移動や消費も増え、我が国日本でもいよいよ2022年6月から条件付きで外国人旅行客の受け入れが再開されました。世界観光フォーラムが発表した「観光魅力度ランキング」で日本が初めて世界1位になるなど、「インバウンド」への期待の高まりを感じずにはいられません。

各社、各業界がインバウンド消費に期待を寄せながらも、未だ具体的に動き出せていない。そしてコロナの2年間で大きく変わった価値観やデジタルシフトの波に対応していかなければいけない。
次のテーマは「インバウンド2.0」。これしかない、と満場一致でテーマが決定したのでした。

会場をどうするか?

それまでオンラインで開催してきた GLOBALIZED を今回リアルでの体験も重視したハイブリッド開催へ。そしてテーマは日本中が待ち侘びた「インバウンド」。

会場設備やオペレーションを考えると、ビジネスイベントは六本木や虎ノ門あたりに良い施設が多い印象がありますが、この「インバウンド」というテーマに相応しい場所はどこだろう?

東京観光、いや日本の象徴でもある「東京タワー」。ここしかない。
アイディアマンでもある COO 上森さんの頭の中では、当初から東京タワーで GLOBALIZED を開催する画が描けていたようです。

惹きが強いビジュアルとテーマとの合致、結果的に参加者、登壇者の方々へ強いインパクトを残せたことは間違いありませんでした。

(やっぱりかっこいい東京タワー)

会場下見に2回ほど伺い、最終的には東京タワーの麓に位置する、かつて「東京タワースタジオ」と呼ばれていた「スターライズタワー」内のスタジオをお借りすることになりました。

クローズドの懇親会は東京タワーの展望デッキ Club333  にて。ここで登壇者の方々と夜景を見ながらイベントの大成功をお祝いしたい!そう心に決めて会場下見を終えオフィスへ戻るのでした。

スターライズタワーは元々収録スタジオとしての利用がメインで、今回のような大規模なビジネスカンファレンスで使われるのは珍しいとのこと。
何度も会場下見と打合せを重ね、各スタジオの席配置や講演の見せ方、展示ブースコーナーへの導線や、来場者 UX など念入りに設計していきました。(赤羽橋まで定期買おうか悩みました)

(Red Hall を下見中。椅子を引っ張り出して登壇者との距離感を確認)


豪華な登壇者陣

「インバウンド」という広いテーマが故に、大上段の話ばかりになってしまってはいけません。各業界のインバウンド最新事例や DX の具体的取り組みなど、聴講者の実務のヒントになる話も必要だと考えました。

そこで今回、キーノートやパネルディスカッション以外は基本20分に設定し、セッション数を増やすことで、小売・観光・宿泊・飲食など多様な業界を網羅することにしました。
※この20分1コマ、幕間5分というかなりタイトなタイムテーブル、オンラインであればそこまで問題ない(むしろ聴く側としてはテンポ良く聴けて良いかも)と思うのですが、リアル会場でのオペレーションは万全の準備を期して挑みました

キーノートには落合陽一氏、デービッド・アトキンソン氏、黒田 麻衣子氏、小錦氏が決まり、WOVN 導入企業様をはじめ多様な業界のフロントランナー24名が集結。

そして1月27日には、最後の登壇者としてスペシャルスピーチ枠での菅元首相の登壇も決定しました。

ご快諾いただいた登壇者の皆様はじめ、素敵な登壇者の方やセッションの企画をご紹介いただいた皆様、本当にありがとうございました!

結果的にとても多様で豪華な登壇者陣に恵まれたわけですが、10月の企画はじめの社内ブレストでは COO 上森を中心に、とにかくアイディアを出しまくったことが懐かしいかぎりです。
(頭とコネクションをフル回転させました)

(当初使っていたブレスト用のスライド)

言わずもがな、登壇者打合せは初回が一番重要です。
今回のコンセプトとゴール、そして我々の熱量をお伝えしたうえで、一緒にワクワクしてもらえるか?イベントを創り上げる仲間になってもらえるか?
全ては初回のオリエンで決まると思います。

そして、今回ご参加いただいた登壇者の皆様からは例外なく、我々が「こんなお話いただけないでしょうか?」とご提案したものの遥か上をいくセッションを創っていただきました。(そんな切り口あったんだ・・・!と目から鱗の連続でした)
ありがとうございました!

イベント2ヶ月前に LP を公開、5,000人を突破 

セッションもほぼほぼ揃ったタイミングで、ようやく LP を公開。
開催までおよそ2ヶ月となる 12月13日のことでした。

オンラインとオフライン同時開催、且つ Red Hall と Green Hall で同時にセッションが進行することから、申込のしやすさを追求して公開後も LP の改善を重ねていきました。
(お昼ご飯を食べている間に北野さんが改善してた、そんなスピード感でした)

申込数の推移はざっくりですが下記です。
・LP 公開1週間:500
・12月:1,000人超え
・1月:3,000超え
・2月6日:4,000超え
・開催2日前:5,000人超え

インバウンドという広いテーマであり旬な話題であることと、登壇者の豪華な顔ぶれの相乗効果で、集客は順調に進んでいきました。
多方から「facebook で見ました!」「そのイベント知ってます!」「メルマガ見て申し込みました!」と反応をいただくと同時に、本番に向けて身が引き締まる思いでした。

(とにかく毎日すり合わせを行う運営チーム)

強みは内製で作る

COO の上森がよく口にする言葉で「強みは内製で作る」というのがあります。競争優位性は内製しないとダメだと。

外注するのは悪くない、けれど誰よりも自分達で最高の提案書を書けないなら外注しても良いものなんて絶対あがってこない。僕達よりも「多言語化」に詳しい人はいない、僕達は専門家だから。効率化ではなく、いつでも最高の結果を求めよう。そして背景と目的を理解して強い想いがあるメンバーのおもてなしに勝るものはない。

by COO 上森

これは2019年の初回 GLOBALIZED から強く言われてきたことで、全てを内製する理由になっています。

(企画初期段階のブレストではホワイトボード活用)

そして今回 GLOBALIZED の裏目的として掲げられていたのが、「全社一丸」。
組織として下期から掲げられたテーマの1つに、「勢いがあるスタートアップ」というものがありました。
自分達自身がワクワクし、来場者や登壇者、周りの皆さんをワクワクさせる、そんな使命感を持って、マーケティングチームだけではなく、ビジネス・コーポレート・プロダクト全ての部門が一致団結し、ゴールを目指すことになりました。(少し熱苦しくなってしまいましたが、間違いなく社内では”勢い”が増しました)

と同時に、多国籍チームだからこその課題もありました。
全社参加に対して、否定はしないが納得できる理由が欲しい。プロダクトの外国人メンバーからは「なぜコードを書く時間よりもイベントに参加する時間を優先するべきなのか」といった質問もあがりました。

WOVN のバリューの1つにある「Sync our Thinking(背景を共有する)」を大切に、運営チームを中心に丁寧に各所で何度もメッセージを出しました。社内広報の大切さが身に染みます。(PM の北野さんは月1回の Company meeting の 5min pitch 枠で開催決定と開催直前の2回発表しました)

最終的な役割を個人単位で与えるのではなく、企画段階から多くのメンバーを巻き込むことで、内部の熱力を伝播していった感覚がありました。巻き込み大事ですね。

当日、WOVN メンバーは部署関係なく全員で会場入りすることになるので、各チームにリーダーをつけ、事前にチーム毎のブリーフィングを行いました。
最終的に社内用の運営マニュアルスライドは179ページに及ぶ大作に(笑)

日程が迫ると、たくさんのメンバーから「何か手伝おうか?」と声をかけていただきました。(遠慮なく振らせていただきました)本当にメンバーには感謝しかありません!ありがとう!


(WOVNではSlackのプロフィールアイコンを社内資料によく使います。顔が見えていい感じ)
(2日前にリハーサルを行う司会チーム)
(前日搬入のための荷物積み込みを手伝う COO と CSO)
(入場チケット大量生産中)


準備できることは全てやりきった・・・
あとは当日を迎えるだけ。120人の WOVN メンバーが現地に乗り込みます。
不安と期待とが入り混じるなか、いよいよ 2月16日を迎えることになりました。

▼後編はこちら



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