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Day2 投資家から見た WOVN への期待値 〜 1兆円企業、そして must-have なインフラサービスへ〜

投資家という立場から見た WOVN を本音で語っていただく WOVN Investor Day 。
Day1 に続き Day2 のゲストには、2021年7月新たに投資家としてお迎えしたTybourne Capital Management(以下:タイボーン)持田さんと、MPower Partners Fund L.P.(以下:MPower)関さんのお二人をお招きしました。

※Day1 の様子はこちらからご覧いただけます

本記事では、社外秘のぶっちゃけ話だけカットして、Day2 当日の様子をお伝えします。

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上森(WOVN : MC)
持田さん、関さん本日は宜しくお願いします!
早速お二人について深堀りさせてください。

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林(WOVN)
いきなりですけど持田さん、タイボーンってどういう意味ですか?

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(CEO 林)


持田(タイボーン)
僕も最近まで知らなかったんですけど、ファウンダーがイギリスの大学に通っていたこともあって、ロンドンに流れる川の1つからとったそうです。人目に触れないけど脈々と流れているタイボーンという川が、表に出ない存在だけど企業を長期的にサポートする投資家の姿に重なったようです。


上森(WOVN : MC)
機関投資家として上場企業・未上場企業どちらにも投資されてるんですよね?


持田(タイボーン)
アメリカでは世界的な低金利も相まって、我々が面白いなと思うイノベーティブで視座が高いチャレンジングな会社が、資金調達を繰り返してなかなか上場してこない。良い会社があるのにレーベルの違いで投資できないのは本末転倒じゃない?と社内で議論になり、未上場にもしっかり投資していくことになりました。


上森(WOVN : MC)
未上場と上場で付き合い方に違いはあるんですか?


持田(タイボーン)
パブリックになると聞けないことは沢山出てきますし、例えば上森さんのような COO に会わせてくださいと言っても、IR は CFO へと断られることもありますしね。
未上場だと、このような社内イベントに呼んでもらったり、事業のことをより近くで理解させていただけるのが面白いところですね。

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(タイボーン 持田さん)


上森(WOVN : MC)
関さん、MPower はどんなファンドでしょうか?


関(MPower)
ESG 重視形のベンチャーキャピタルファンドと謳っているのですが、E・S・G を企業の成長戦略に組み込むことによってリターンを得て、社会に良いことを還元していこうという、そんな会社に投資したいと思っているファンドです。


上森(WOVN : MC)
WOVN でも ESG についてタスクフォースのチームアップをしていますが、改めて ESG について教えていただけますか?


関(MPower)
E はみなさんよくご存知かと思いますが、環境の E でカーボンニュートラルなど地球環境に良いことをしていこう。G はガバナンスで、より良い企業統治を目指すもの。透明性とかボードのダイバーシティなどが一例です。
S は社会への貢献ですが、最近 Airbnb がアフガニスタンからの難民に無償で宿泊施設を提供するというニュースが話題になっていて、すごく良いソーシャルの事例だと思います。

ESG に取り組むことによって、実は企業価値が上がり、市場からも高いバリューを提示されるというのが私たちのセオリーで、それを証明したいと思っています。

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(MPower 関さん)


上森(WOVN : MC)
一番最初にお会いした時は、ファクトフルネス翻訳者としての関さんでしたよね。
何冊ぐらい翻訳されたんですか?

関(MPower)
50数冊は翻訳していますね。テーマを絞っているわけではないですが、なるべく二番煎じにならないように、出来るだけ隠れた真実について書かれている本がいいなと。投資の観点からはコントラリアンな視点が役立つと思っています。

翻訳に関していうと、固有名詞の翻訳はすごく時間を使うので、是非みなさんに自動化して欲しいですね。英語名のカタカナ表記が難しいんですよ。

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(MPower 関さんが翻訳を手掛けられた本の一例。画像:Amazonより参照)


上森(WOVN : MC)
「マイケル」と書くか「マイコー」と書くか、ですよね(笑)

関(MPower)
「スティーブ」と書く人もいれば「スティーブン」のパターンもある。誰も気にしていないんだけど時間がかかるところですね。Google 検索で一番多く書かれている表記が一発で翻訳にあたると楽ですよね。


上森(WOVN : MC)
翻訳者の方の作業量を減らすところは僕らもやっていきたいところですね。


関(MPower)
是非お願いします!

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上森(WOVN : MC)
2つ目のトピックで、WOVN との出会いに移ります。
持田さんとの出会いは、藤原さん(WOVN CFO)のご紹介でしたよね。


藤原(WOVN CFO)
そうです、僕も知り合いから持田さんを紹介され、ミーティングを設定してもらったんですよね。初回のプレゼンに1時間もらったんですが、前半でプロダクトのポテンシャルが面白い!と盛り上がってしまって、後半用意していた内容までいかなかったっていう・・・(笑)
持田さんクールに見えますが、かなり熱くディスカッションしましたね。

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(WOVN 藤原)

持田(タイボーン)
初回お会いさせていただいた時に、一流企業になるなと思ったんですよね。プロダクトは面白いし、チームもすごくいいですし。

結構僕らは相手のことをゴリゴリ調べるんですよ。その会社も知らないところで勝手にユーザーインタビューを10社くらいやったり。
日本のホットと言われる SaaS はほぼ見てきたんですけど、それらと比べてもカスタマーフィードバックが圧倒的に良かったんですよね。
正直その結果には驚かされて、あんなに良かったフィードバックは過去にない、と社内でも自信を持って提案できました。

上森(WOVN : MC)
持田さんはすごい数のユーザーインタビューで、僕たちのカスタマーサクセスでも聞ききれていない部分まで深掘りして、そのフィードバックをいただいたり。かなり視座が上がりました。
投資検討の際も、本当にお忙しいところを「面白いんでちょっとやらせてもらいます」って優先して WOVN のことをやってくれた型破り感がありましたね。


林(WOVN CEO)
投資いただくプロセスの中で、めちゃくちゃいっぱい動いてくれている、という印象がありました。投資いただく前から顧客を紹介してもらったり、一緒にやって行こうというマインドがすごく強い。機関投資家のイメージがいい意味で裏切られましたね。

持田(タイボーン)
ありがとうございます(笑)
我々投資家はニュートラルな立場にあると思うので、ここにコンタクト取りたいとか、採用したいとか、連絡いただければ動けると思いますので。

上森(WOVN : MC)
チャットで質問が来ました。もしお二人が WOVN の一メンバーとして働くならどんなことをされますか?秋山さんからですね。


秋山(WOVN 20代営業 )
WOVN なら出来るだろう、をどこまで想像されているのか?どんなことをされていくのか気になりました!

秋山

(WOVN 秋山)


林(WOVN CEO)
いい質問ですね。
いろんなやり方があるけど、それを考えるのが会社の仕事だろう!っていう顔をお二人ともしてますね(笑)


持田(タイボーン)
そんなことないですよ!(笑)
グローバルで WOVN と類似するサービスも探しましたが、大きなプレイヤーはいませんね。なので、もしかしたら海外でも「Web サイト翻訳のスタンダードは WOVN だよね」っていう世界観を出せるかもしれないと思いました。投資家という立場は抜きにした思い付きですが、それぐらい良いプロダクトだと思います。


関(MPower)
私に出来ることがあるとすれば、翻訳者としてのエクスパティーズを使えるかな、と。
例えば英語圏の企業が日本へ進出する際に、WOVN というプラットフォーム上で、Web サイトをはじめとした言語サポートが出来たらいいなと思います。


秋山(WOVN 20代営業 )
回答ありがとうございました!


上森(WOVN : MC)
最後の質問ですが、お二人が未来の WOVN に期待することは何でしょうか?

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持田(タイボーン)
ARR(年間経常収益) が伸びるのは超大事で、プロダクト・セールス・マーケティング、全メンバーが WOVN という組織として頑張った結果がトップラインに繋がっていくと思います。僕は WOVN が1兆円企業になると思っているし、そこにどれだけ早く行けるかですね。
僕は今の日本の SaaS トップクラスと同じ成長角度を描けると思っています。

日本の SaaS の在り方を変える可能性がある、それぐらいポテンシャルがあると思っているので頑張ってほしいですね!

関(MPower)
私たちも WOVN は「nice to have」ではなく「 must-have」 、インフラになるべきサービスだと思って投資しています。
今別の仕事で、Amazon のジェフ・ベゾスが投資家へ毎年書いている手紙を翻訳しているんですが、そこで驚いたのが、1996年上場の1年前の売上は15億円、1997年上場した年は10倍の150億円になっている。そして売上が100億になろうと1000億になろうと、「Day 1、毎日がはじまりの日」と毎年書いてあるんですね。
WOVN にもそういう日が来ることを信じて応援します。


上森(WOVN : MC)
ありがとうございました!ここからはメンバーの質問にお答えいただければと思います。


田中(WOVN 20代 HR/CEO’s office)
質問してもいいですか?MRR を目標値まで引き上げるために必要なことは何だと思われますか?

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(WOVN 田中)


持田(タイボーン)
WOVN は簡単なマーケットではないと思うんですよ。ユースケースが EC とかイントラとかコーポレートサイトとか多岐にわたるので。各々を深く縦に掘っていくような、マーケティング・セールス・カスタマーサクセスだったりが必要だと思います。

最近も面白そうな案件がしっかり取れているので、1つ成功事例が出来たら一気に横流しでバッと取れるような体制が必要ですね。そうすると一気に MRR は伸びてくると思います。

上森(WOVN : MC)
チャットでも質問が来ていますね。機械翻訳の発展で人力翻訳の必要性は無くなると思いますか?関さんどうでしょう?


関(MPower)
無くなってほしいと思ってます。ローマ系の言語間では翻訳精度が高まっていますけど、日本語に関しては特殊なところがあるので、まだしばらくは人力翻訳が必要でしょうね。日本企業、また日本社会全体的にコストや合理性を無視して精度を求める傾向があると思っています。

これはみなさんも一緒にやっていただけたら嬉しいのですが、ある程度の不確実性を許容するという企業のスタンスが出てくると良いんじゃないかなと思いますね。
機械翻訳との付き合い方を私たち日本社会も学んでいかなければいけないと思います。


上森(WOVN : MC)
まだまだお伺いしたいことは沢山あるのですが、宴もたけなわということで、締めさせていただきたいと思います。
持田さん、関さん、今日はありがとうございました!


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https://mx.wovn.io/