WOVN と「枯れた技術の水平思考」
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WOVN と「枯れた技術の水平思考」

WOVN が大切にする考え方を紹介する「WOVN philosophy」。
本日は「枯れた技術の水平思考」について CEO の林がお話しします。

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枯れた技術の水平思考とは?

WOVN.io というサービスはどのようにして誕生したのか?
これを語るうえで「枯れた技術の水平思考」という考え方は欠かせません。

「枯れた技術の水平思考」とは、任天堂でゲームボーイなど数々のヒット商品を生み出した横井軍平氏の独自の哲学です。

「枯れた技術」というのは役目を終えた古臭い技術という意味ではありません。世に出て長い時間利用されたことで、安定していて信頼性が高く、安価になった技術のことです。

一方の「水平思考」というのは、今までと違う使い方で全く別の価値を提供できるという考え方になります。

つまりこの2つを掛け合わせた「枯れた技術の水平思考」とは、「ある分野で確立された、安価で信頼性が高い技術を、他の分野に展開すること」と言えます。

電卓の技術を応用し、暇つぶしになる玩具を作り出した結果誕生したものが、任天堂初の携帯型ゲーム機、ゲームボーイの前身となるゲーム&ウオッチでした。

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作った人が最高の使い方を知っているわけではない

なぜ「枯れた技術」を横展開するのか。
そのヒントとなるのは「技術を作った人が、必ずしも最高の使い方を知っているわけではない」からです。

例えば蓄音機。蓄音機といえば音楽を聞くための道具だと誰もがそう思っているのではないでしょうか。

しかし、蓄音機を発明したエジソンは当初、蓄音機を「遺言の記録」のために作成したそうです。しかしながら実際には、蓄音機は音楽のために使われました。

このようにあらゆる技術は、開発時とは異なる目的で利用される可能性を秘めているのです。


インターネットにおける、枯れた技術の水平思考

ではインターネットの世界においてはどうでしょうか?

代表例は Facebook です。
Facebook が開発された当時は、Myspace(マイスペース)などの SNS が隆盛を極めていた時代。つまり、SNS の代名詞ともなっている Facebook でさえ、登場した当時には最先端の技術や概念ではなく、むしろ後発だったのです。

Facebook が成功した秘訣は最新技術や革新性ではなく、「枯れた技術」である SNS を、学生名簿という今まで注目されていなかった分野に適用したことにあると思います。

WOVN.io はどのように誕生したか?

それでは我々が提供する WOVN.io はどのように開発されたのでしょうか?

私はもともとEC プラットフォームでエンジニアをしていました。
クリエイティビティで心掛けていたことは、リバースエンジニアリング。つまり、新しい技術が出てきたら真っ先に自分で試し、実際に作ってみることでした。

みなさんは AB テストツールはご存知ですか?
例えば EC サイトで購入ボタンの色を、サイト訪問者によって赤と青で出し分けて、どちらの色がより購入されるか、を試すツールです。

私は週末にこのツールを自分で作っていました。完全に趣味でした。
そこで、ふと閃いたのです。
ボタンの色ではなく言語を出し分けたらどうだろう?日本人には日本語、アメリカ人には英語のように。

AB テストツールに着想を得て、AB テストツールの元にもなっている枯れた Web 技術「Ajax(エージャックス)」を取り入れ、ユーザー言語に合わせてテキスト言語を出し分けるという別の価値観を提供するツール。

これが WOVN.io です。2013年に誕生したこのソフトウェアで、2014年3月起業することになりました。


当時日本でも、2012年に観光庁から4,000万人のインバウンド客を呼び込むためのインバウンド政策の打ち出しや、日本企業の海外進出増加、ビザ要件緩和による在留外国人の受け入れ強化など、インターネット上で多言語での情報発信の必要性が重要視され始めたタイミングでした。

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これからの WOVN と「枯れた技術の水平思考」

WOVN が大切にする考え方「枯れた技術の水平思考」。

最新技術のみにフォーカスするのではなく、技術は課題を解決するためのもの。本質的に課題解決するために、最適な技術を選んでいく。

そういった考えを軸に、ビジョンの実現に向けて、製品開発を今後も行っていきたい思います。

Thank you💚
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