WOVN の4月1日エイプリルフールは LO（ローカライゼーション）チームの Slack 投稿で始まりました。

ノベルティやオリジナルグッズを扱う社員限定の EC サイトがあるのですが、そこに春コレクションが追加されたから購入してね、というのです。
（WOVN EC サイトの価格は全て０円です）

久しぶりに、購入してみるか！なんて、ポータルサイトから EC サイトに飛んでみたら、えらいことになっていたのです・・・。

本当に読めない EC サイト

ページが開いた瞬間のものすごい違和感。思わずページを閉じようとしてしまいました。
これは何語・・・？
英語ならまだしも、何語かすらもわからない、経験のない文字列がそこには並んでいたのです。「早く言語を切り替えよう」慌てて言語切替のウィジェットを探しましたが見つかりません。さらにページを移動するとまた別の言語が表示されるのです。（これもまた読めない）

Россия.
ไทย
हिन्दी

みなさん、こちら読めますでしょうか？
後から教えてもらいましたが、上からロシア語・タイ語・ヒンディー語です。

「バグったのか？」
社内のメンバーからも続々と Slack にコメントが入ります。

これは試されているに違いない。まずは画像を頼りに新商品を探し出し、購入手続きへ。
やはり読めない・・・。濃い緑色のボタンが「押せ」と言っているようなので、とりあえず押してみることに。

無事に購入手続きらしきページに飛べたようです。
以前、この EC サイトを利用した時の記憶を頼りに、個人情報を入力していきます。
いや、項目名がわからないので勘で埋めていこうと思ったのですが、ラッキーなことに PC の入力予測機能により、自動で EC サイトの個人情報の入力候補が各ボックスに打ち込まれたのです。
最後の恐らく「購入を完了する」のニュアンスであろうボタンを押したところ・・・

はい、エラーだらけの真っ赤っか。
何が間違っているのか、注意アナウンスが解読できません。

それでもなんとか前に進み続け、ようやく購入完了？できたようです。

「プチイタズラ企画にご参加いただきありがとうございます」

やはりエイプリルフールだった・・・。してやられた・・・。
本当は欲しくもない副社長がプリントされた Tシャツを購入するのに、私が要した時間は5分でした。（日本語なら30秒で終わる）
言語の壁が私の貴重な時間を奪ったのです。

仕掛け人の想いは「WOVN の意義を再認識できる体験」の提供

このエイプリルフール企画はどのように生まれたのか。今回の仕掛け人である LO チームの MarikoさんとAlekseyさんに聞きました。

ー LO チームは普段、翻訳や通訳などをメインに担当されているかと思うのですが、この企画はどのように生まれたのですか？

Mariko：LO チームの定例で、何かエイプリルフールに関する企画はないか？と議題が上がりました。EC サイトをジャックしよう、というアイディアを思いついたのは Alexsey です。

Aleksey：イタズラしよう！で始まったのですが、目的を持たせたかった。そこで社員の皆さんに「自分の言語ではないサイトを閲覧する」という体験をしてもらうことを思いついたのです。WOVN を販売する側も製品を作る側も、あまり自分達が言語の壁で困る立場になることは少ないと思います。

Mariko：LO は海外生活が長いメンバーが多いので、言語に関する不自由さを実体験として持っています。その体験したことをどうにか説明したいと思っていました。

ー 確かに、自分たちが提供するサービスはどんなフラストレーションや課題を解決できるのか、改めて体感するいい機会ですね！WOVN メンバーへメッセージをお願いします。

Mariko：この企画は最後の購入まで辿り着ける人を多く出したかったわけではなく、社内で話題にしてもらえたらな、という思いで企画しました。楽しんでいただけましたか？お困りごとはなかったですか？ぜひ感想や気付きを話し合いましょう！

Aleksey：多言語サイトを必要とするお客さんの立場を楽しめましたでしょうか？この経験を通してよりお客さんの理解を深めていければと思います！

コンバージョン率は 7% 言語の壁で購入できないケースが相次ぐ

社長をはじめ、延べ127人が購入しようと EC サイトへアクセスしましたが、購入完了までに至ったのはたった9件でした。多くの人はサイトを開いた瞬間にページを閉じ離脱してしまったようです。
またアンケート結果より、購入できた9件も Google 翻訳や DeepL などの翻訳ツールを用いていたことがわかりました。

WOVN の活動の重要性について、メンバーの意識を高める良い機会になったのではないでしょうか。馴染みのない外国語を目の前にすると、戸惑いや無力感に襲われることを、誰もがはっきりと経験することができました。

LO チームが仕掛けた素敵なイタズラ、Mariko さん、Aleksey さん、ありがとうございました！

WOVNの製品・サービスをもっとよく知りたい方、サービス利用にご興味がある方は、以下よりご確認ください。
https://mx.wovn.io/